外国人のお部屋探しガイド
日本での新しい生活をスタートするために、最適なお部屋を見つけましょう!言語や文化の壁を超えて、あなたの理想の住まいへの道をサポートいたします。
お部屋探しの基本ステップ
お部屋探しのスタート・予算決定
月収の3分の1を目安に家賃予算を設定しましょう。
初期費用(敷金・礼金・仲介手数料、前払い賃料など)も考慮に入れることが大切です。
希望エリアを選ぶ
通勤・通学のしやすさ、買い物の便利さ、治安など、ライフスタイルに合ったエリアを選びましょう。
複数の候補地を比較検討することをおすすめします。
宅建業者に依頼する
仲介業者に依頼することで、スムーズに物件選定と現地内覧ができます。
必要な書類を準備する
在留カード(or在留資格認定証明書)、パスポート、収入証明書(or雇用契約書)、在職証明書(or内定通知書)、学生証(or入学許可書)などの書類を事前に準備しておくと、気に入った物件がすぐに申し込めます。
気に入った物件を申込します
従来は紙を記入してFAXを流れる方式だったが、不動産業界のDX化によって電子申込が普及されており、ネットからスムーズに申込ことができます。
審査結果まち
物件によりますが、一般的に管理会社の社内審査、保証会社審査、オーナー審査という三つの審査があります。審査の厳しさはそれぞれで、経験が豊富な担当はある程度予想できます。
審査OK・契約・決済
審査が通ったら、契約の段階に入ります。契約書類が仲介業者のところに届くまで、提出書類と契約時の決済金の準備をしておきます。
契約書類が届いたら、重要事項説明を受けた後に、契約書などに押印とサインをします。その後、決済金を支払い、鍵の受け取りになります(原則入居日の1日前か、入居日当日かになります。)
引越しの準備
契約完了後、引越しの準備をする必要があります。役所での転居手続きや、電気・ガスなどの解約と申込などが重要です。万が一、料金の払漏れが発生した場合、信用が潰れますので、ご注意ください。
日本の賃貸システムについて
敷金・礼金
敷金は退去時に返金される保証金です(損害があった場合は、敷金→賠償金)。礼金は返金されないお礼のお金です(不動産の価格が高騰した時代、家が買えない・借りることが難しかったときに貸してもらって感謝のため、礼金制度が始まっています)。
合わせて家賃の1〜3ヶ月分が一般的です。
保証会社と保証人制度
日本では建物賃貸借契約する際に、保証会社と保証人が必要です。保証会社の審査が通れるかどうかが入居の可否に関係しています。
保証人がいない場合は、保証会社を利用することが普通ですが、料金割合が高くなる傾向があります。ただし、保証会社に加入しても、保証人が必要になってくる場合があります。
初期費用料金体系
敷金、礼金、賃料(前払い賃料含む)、保証会社料金のほか、住宅火災保険料、鍵交換代、ハウスクリーニング代などの雑費があります。
最近では、入居者が安心に暮らせるために、多言語対応の24時間駆け付けサービスの費用も生まれています。(特に外国籍の入居者をターゲットする印象です。)
外国人が直面しているお部屋探しの課題と解決策
言語の壁を乗り越える
通訳アプリや日本語のできる友人の同行が役立ちます。多言語対応するために、外国人スタッフを積極的に採用する不動産会社も増えています。
審査・保証人問題の解決
外国人のお部屋探しに詳しい業者に相談し、外国籍で保証人がいなくても入居できる物件を探しましょう。
在留資格による制限の対策
在留期間が短いとか、特定の在留資格を持ちの方に、商談柔軟な物件や審査基準が緩和されている物件もあります。お気軽にご相談ください。
役立つ日本語表現と不動産用語
物件の基本情報
  • 物件名(ぶっけんめい)— Property name
  • 所在地(しょざいち)— Location
  • 間取り(まどり)— Floor plan
  • 築年数(ちくねんすう)— Building age
  • 専有面積(せんゆうめんせき)— Exclusive floor area
  • 構造(こうぞう)— Structure(木造、鉄筋コンクリート造 など)
  • 階建て(かいだて)— Number of floors
  • 所在階(しょざいかい)— Floor location
  • 向き(むき)— Direction (e.g., 南向き for south-facing)
  • 設備(せつび)— Facilities (e.g., エアコン、オートロック)
費用関連の表現
  • 家賃(やちん)— Rent
  • 管理費(かんりひ)/共益費(きょうえきひ)— Maintenance fee / Common service fee
  • 敷金(しききん)— Security deposit
  • 礼金(れいきん)— Key money
  • 保証金(ほしょうきん)— Deposit (used in some regions)
  • 仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)— Brokerage fee
  • 前家賃(まえやちん)— Prepaid rent
  • 日割り家賃(ひわりやちん)— Prorated rent
  • 保証会社利用料(ほしょうがいしゃりようりょう)— Guarantor company fee
  • 火災保険料(かさいほけんりょう)— Fire insurance fee
  • 更新料(こうしんりょう)— Renewal fee
入居・退去に関する表現
  • 入居日(にゅうきょび)— Move-in date
  • 退去日(たいきょび)— Move-out date
  • 解約通知(かいやくつうち)— Termination notice
  • 原状回復(げんじょうかいふく)— Restoration to original condition
  • 鍵の引き渡し(かぎのひきわたし)— Key handover
  • 退去立会い(たいきょたちあい)— Move-out inspection
設備・仕様に関する表現
  • バストイレ別(バストイレべつ)— Separate bath and toilet
  • 室内洗濯機置場(しつないせんたくきおきば)— Indoor washing machine space
  • オートロック — Auto-lock
  • 防犯カメラ(ぼうはんカメラ)— Security camera
  • 宅配ボックス(たくはいボックス)— Parcel delivery box
  • エレベーター — Elevator
  • 駐車場(ちゅうしゃじょう)— Parking lot
  • 駐輪場(ちゅうりんじょう)— Bicycle parking area
  • ペット可(ペットか)— Pets allowed
  • 楽器相談可(がっきそうだんか)— Musical instruments negotiable
契約関連の表現
  • 契約期間(けいやくきかん)— Contract period
  • 更新手続き(こうしんてつづき)— Renewal procedure
  • 違約金(いやくきん)— Penalty fee
  • 解約予告(かいやくよこく)— Termination notice
  • 保証人(ほしょうにん)— Guarantor
  • 保証会社(ほしょうがいしゃ)— Guarantor company
  • 特約事項(とくやくじこう)— Special contract terms
  • 火災保険加入義務(かさいほけんかにゅうぎむ)— Fire insurance requirement
入居後の生活ルール
ゴミの分別方法
日本ではゴミの分別が厳しく管理されています。燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチック、ペットボトル、缶・瓶などに分け、決められた日時に出しましょう。各自治体によってルールが異なるので、市区町村のウェブサイトや配布物で確認してください。
騒音に関する注意点
日本の集合住宅は壁が薄いことが多く、騒音トラブルが起きやすいです。特に夜10時以降は音量に注意しましょう。
念のため、建物賃貸借契約をする際に禁止行為や入居しおりを十分に確認しておいた方がいいでしょう。
近隣との付き合い方
日本では挨拶が大切です!
入居時に簡単な挨拶や自己紹介をすると良い印象を与えられます。また、駐輪ルールや共用部分の掃除当番などのルールもたまにあるので、あらかじめ管理会社に確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
契約時に必要な書類は何ですか?
一般的に、在留カード(入国前は在留資格認定証明書)、パスポート、収入証明書(給与明細や納税証明書など)、在職証明書(入社前は内定通知書若しくは雇用契約書)または在学証明書(入学前は入学許可書)が必要です。
個人が保証人になる場合は、身分証及び印鑑登録証明書を、法人が保証人になる場合は、会社の登記簿謄本及び印鑑登録証明書も提出する必要になります。
書類は管理会社によって異なる場合があるので、事前に確認しましょう!(基本的に印鑑登録証明書以外の書類は写しでよい!)
家賃の支払い方法はどうなっていますか?
多くの場合、銀行口座からの自動引き落としになります。契約時に家賃自動振替の手続きをする必要があります。一部の物件では、クレジットカード払いや現金払いが可能な場合があります。また、銀行振込や振込用紙での支払い方法もあります。いずれの方法にしても、先払い(月末に翌月分の賃料を払う)が普通になっています。
退去時の注意点は何ですか?
一般的に退去の1〜2ヶ月前に管理会社に電話及び書面による通知する必要があります(最近では、電子申込を認めら会社も増えています)。
退去時には原状回復費用が敷金から差し引かれます(敷金の支払いがない場合は、退去時に別途請求します)。通常の使用による劣化はオーナーさんの負担ですが、故意や過失による損傷は入居者負担となります。退去前に専門のクリーニングサービスを利用すると、修繕費用を抑えられることがあります。
万が一、損傷・損害が発生し、一時的に賠償できない状況になり、保証会社が代位弁済してもらい、後で自分の宛てに請求することになります。その場合、請求金額は賠償した金額プラス保証会社の手数料になります。
外国人でも賃貸物件を借りやすいエリアはありますか?
外国人コミュニティが多い東京の新宿や池袋、大阪の難波や大国町エリアは比較的借りやすい傾向があります。また、大学周辺や外資系企業が集まるエリアも外国人向けの物件が多いようです。近年、「外国人歓迎」と明記している物件も増えているので、ご気軽に相談してみましょう。